チームが協力し合って仕事を進めていくためには、各担当の仕事=タスクを見える化し、管理するためのチームタスク管理を導入しなければなりません。追加・変化や想定外への対応力が求められるチームは、追加・変更に強いタスクプランニングと平準化手法、想定外に対応できる進捗管理のできるチームタスク管理ができるようになる必要があります。
このコースでは、追加変更と変動対応力の高いタスク管理を行うためのWBSによるタスクプランニング、平準化作業指示管理、完成基準の進捗管理、変化点管理について習得します。
【この講座で学ぶこと(セクション構成)】
■Section1 チームタスク管理の基本
チームタスク管理は、チームの仕事を見える化し、共有して、管理します。チームでタスクを共有し、割り当てや計画変更の柔軟性を高めるには、タスクをカード化して、自由に動かせるようし、その場で簡単に計画や割り当ての変更ができるようにします。
ここでは、トヨタのかんばん方式を応用したカード型タスク管理によって、見える化・平準化によるチームの生産性向上やリードタイム短縮ができるタスク管理を学ぶことができます。
■Section2 WBSによるタスクプランニング
タスク管理を必要とする仕事は、非定型の都度業務が多く、それら仕事は、先が見えないという課題があります。初めてのことは見えないのが当たり前ですが、ただ見えていないだけであれば、見える化することで先手が打てるようになります。見える時期を1秒でも早くすることも必要です。見えてないことを見えるようにする、見える時期を早めるということに有効な手法がWBSとリーンスタイルです。
ここでは、計画段階の見えない悩みを解決するのに役立つWBSとリーンスタイルのフレームワークと実践方法を事例とともに学ぶことができます。
■Section3 負荷と能力の平準のためのタスク管理
チーム仕事であっても、業務ごとに担当制となっていることが多いため、必要とする能力と負荷のバランスが崩れ、タスクの偏りが発生し、タスクの生産性や進捗に影響します。偏りをなくすためには、能力と負荷の見える化を行い、負荷分散の平準化をしたタスク管理が必要となります。
ここでは、タスクの偏りをなくして生産性と進捗を高めるための平準化タスク管理を使った、負荷と能力の偏りの見える化、一列待ち・一個流しによる整流化改善を学ぶことができます。
■Section4 変動に強いタスクの進捗管理
タスクの進捗管理の進捗管理の課題は常に遅れることです。完了ばかりに目を向けているとトラブルや追加、変更という見えない計画外タスクが積み上がり遅れていくのです。
仕事の完成度による進捗管理とローリング計画で、計画外タスクの見える化と見通し力が高まり、遅れに先手を打った進捗管理ができるようになります。
ここでは、計画完了基準から完成度基準にする完成度管理の考え方とローリング管理方法、予実差分析から計画外発生原因の見える化と改善を学ぶことができます。
■Section5 管理精度と効率を高めるタスク管理術
闇雲に管理しても手間ばかりがかかり、管理効率は高まりません。管理とは、異常状態にあるものを正常に戻すことと言われるように、異常に着目して、管理することで精度と効率が高まります。また、異常段階で手を打てば影響は最小にできます。
ここでは、タスク管理の精度と効率を高め、未然防止型の管理を実現するための変化点管理の考え方、変化点と変更の見える化、変化点情報の共有について学ぶことができます。
【講師について】
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200以上のコンサルティングプロジェクトと3万人以上の人材育成実績のあるコンサルソーシングの代表取締役・経営コンサルタントの松井順一が様々な業種・職種における改善実績から培ったノウハウを紹介します。
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なお本シリーズは、講座を企画開発したコンサルタントの講師に代わり、講座の進行・解説はレクチャロイド『YUI』がナビゲートします。
【本シリーズ・コースの特徴】
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『ものづくり革新・改善シリーズ』とは、「目的の見える化」「課題設定力」「実行力」を高め、業務遂行力の向上に役立つカリキュラムです。製造業・メーカーで用いられるトヨタ生産方式、5S・見える化などの実績ある管理・改善手法を組み込み、製造現場はもちろん、営業・開発・管理間接・サービスなどオフィス業務にも役立つ内容です。
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知識を得るための『基本編』、定着度を測る『理解度テスト』、演習で学ぶ『実践編』が基本構成です。(『実践編』のないコースもあります)
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コースを最後まで受講した際は、全体の理解度をチェックする『確認テスト』もご活用ください。
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ダウンロードできる実践帳票などのツールも用意していますので、職場での実践・改善にお役立てください。
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複数の領域に関わるテーマの場合、同じセクションが掲載されているコースもあります。予めご了承ください。