強い組織や成果を出す組織でなく、良い組織づくりをめざすことを考えてみましょう。
良い組織とは、チームメンバーの個々の知識や経験が共有され、個性が活き活きと発揮されて相乗効果を発揮している集団です。良いチームは、単純に目標達成力が高いチームというより、現状を打破して、新しい価値観や枠組みを創造することに長けています。失敗を糧として結果を生み出す知恵を持った組織です。
このコースでは、良い組織にするための組織風土づくりをリードする管理者に不可欠な「聞く力」、「示す力」、「気づく力」3つ力の発揮するための姿勢と取り組み、そして、様々な個性をもった部下の力を引き出す方法とポイントを習得します。
【この講座で学ぶこと(セクション構成)】
■Section1 良い組織風土をつくるための価値観の形成
良い組織は、個の持つ知恵を共有し、全体として相乗効果を発揮することができ、「失敗から結果を出す知恵」を共有している組織です。このような組織をつくるためには、管理者は様々な声や考えに耳を傾けて、そこから進むべき方向を示し、新たな価値観に気づき共鳴させていくことが求められます。
ここでは、様々な価値観をバランスさせ、共鳴させることで、新たな価値を生み出せる組織風土づくりを行い、良い組織へと進化させるための考え方と方法を学ぶことができます。
■Section2 事実に基づく行動を引き出す聞く力
聞くことの目的は、事実を認識し、正しい判断と行動ができるようにすることです。過去の経験を元とした知識だけで物事を見ていると事実を歪曲して認識してしまうリスクがあります。環境変化の激しい中では、現地現物で確認し、事実に基づいて適切な判断を行い、行動をしなければなりません。
ここでは、事実を正しく認識するために主要な聞くべき対象としての顧客・経営者・競合・部下の聞くべき内容とポイントを学ぶことができます。
■Section3 整理して正しい道を示す力
組織を正しい方向へと導くことが管理者の使命となりますが、正しい方向とはどのような方向を指すのでしょうか。チームで仕事をするとき、経営者の期待する方向、環境によって左右される方向、メンバー個々が描く方向がすべて一致していることはありません。この3者の方向を整理して、進むべき方向を示す力が管理者には必要です。
ここでは、経営者・環境・部下のそれぞれの方向をどのように捉え、代弁し、整理してまとめていく方法と、それを正しい道として示す手法を学ぶことができます。
■Section4 異常と新たな価値に気づく力
知識や経験、思いが異なるものを整理して、まとめていく組織活動では、見落としや異なる者同士のバランスの崩れが発生します。これに早期に気づき、手を打つことが管理者の仕事です。また、異なるものの組み合わせによる葛藤ばかりに目を奪われずに、相乗的な価値観の誕生に気づき、それを手にする力も必要です。
ここでは、良い組織として活動するために見落とし・バランスのくずれに気づき、新しい価値観の存在を見出して手にする方法について学ぶことができます。
■Section5 部下を戦力化するための基礎知識
組織の中には、様々な特性をもった人がいます。それは個性であり、つぶすのではなく、活かすことを考えなければなりません。弱点を補いながら、強みを発揮させる環境と仕事の割り振りをすることで、部下を戦力することをめざしましょう。
ここでは、2:6:2の法則など組織の戦力化を阻む問題とその対処への姿勢と取り組み方法、対応の必要な部下の8つのタイプと対応ポイントを学ぶことができます。
■Section6 内的因子に弱い部下の戦力化
仕事を受けるときの姿勢や行動特性から十分に力を発揮できていない人がいます。知らず知らずにやってしまう癖みたいなもので、管理者が気づいて、仕事の受け方や取り組み姿勢を変えさせたり、ツールを使わせたりして、力を発揮できるようにしましょう。
ここでは、細部が気になる人、とりあえず手をつける人、とにかく言われた通りにする人、手当たり次第に仕事をする人の戦力化のための対応方法について学ぶことができます。
■Section7 外的因子に弱い部下の戦力化
仕事のやり方やアウトプットに対する姿勢や行動特性から十分に力を発揮できていない人がいます。こだわりや責任意識の違いによるもので、管理者が仕事のやり方や完了管理の仕方を変えさせたり、ツールを使わせたりして、力を発揮できるようにしましょう。
ここでは、完璧にしたい人、認識が違い、期待通りの成果物をつくれない人、抱え込んでしまう人、仕事を並行して行い完了しない人の戦力化のための対応方法について学ぶことができます。
【講師について】
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200以上のコンサルティングプロジェクトと3万人以上の人材育成実績のあるコンサルソーシングの代表取締役・経営コンサルタントの松井順一が様々な業種・職種における改善実績から培ったノウハウを紹介します。
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なお本シリーズは、講座を企画開発したコンサルタントの講師に代わり、講座の進行・解説はレクチャロイド『YUI』がナビゲートします。
【本シリーズ・コースの特徴】
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『ものづくり革新・改善シリーズ』とは、「目的の見える化」「課題設定力」「実行力」を高め、業務遂行力の向上に役立つカリキュラムです。製造業・メーカーで用いられるトヨタ生産方式、5S・見える化などの実績ある管理・改善手法を組み込み、製造現場はもちろん、営業・開発・管理間接・サービスなどオフィス業務にも役立つ内容です。
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知識を得るための『基本編』、定着度を測る『理解度テスト』、演習で学ぶ『実践編』が基本構成です。(『実践編』のないコースもあります)
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コースを最後まで受講した際は、全体の理解度をチェックする『確認テスト』もご活用ください。
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ダウンロードできる実践帳票などのツールも用意していますので、職場での実践・改善にお役立てください。
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複数の領域に関わるテーマの場合、同じセクションが掲載されているコースもあります。予めご了承ください。