ERP/SAPとは、販売・会計・顧客情報などの企業の業務を統合管理することができる、業務の効率化や情報の一元化を図るためのITシステムです。
現在では、ERP=「基幹系情報システム」として、企業の情報戦略に欠かせない重要な仕組みとなっています。
本コースは、
これからSAP S/4HANAの導入と運用に関係するといった方向けに、基本設計や、要件定義前に身に付けておくべき会計知識を分かり易く説明しています。
この講座を受講することで、
ユーザから要求されている会計ニーズを理解する上で、点と点で結びつかなかったものが線と線で結びつくように理解ができるようになります。
【講座の内容 / 進め方】
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動画を見るだけでもOK
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プログラムの基本設計やシステム構築プロジェクトの要件定義フェーズなどでよく挙げられる会計ニーズを取り上げています。
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コンピュータを使って会計業務処理を行う前提で説明していますので、その任せ方をイメージできるようになります。特に、SAPのS/4HANAの利用を前提に進めていきます。
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講座内の資料は、ダウンロードが可能です。視聴後も復習することができます。
【会計知識とSAPの関係性】
SAPとは、ドイツに本社がある、ERPパッケージ製品を提供している会社のことです。SAP社のERPパッケージは、R/3を始め、ECC、そして最新バージョンのSAP S/4HANAなどがあります。これは、会社の基幹業務、例えば、販売・購買・在庫・生産・会計・顧客情報などの企業の業務を統合管理することができる、業務の効率化や情報の一元化を図るためのITシステムのことです。
現在では、ERP=「基幹系情報システム」として、企業の重要な仕組み・情報戦略に使用されています。
この基幹系情報システムの裏側にある仕掛けが会計伝票の「自動仕訳」のしくみです。自動仕訳を通して、各ロジ系業務と会計業務をリアルタイムで繋げています。その結果、今現在の儲け(利益)をリアルタイムに把握し、経営情報を分析することができます。
この裏側にある「自動仕訳」のしくみを理解するために必要な知識が会計知識ということになります。
当コースでは、会社全体の基幹業務を再構築する前に、その担当となられる方々に事前に身に付けて頂きたい会計知識を取り上げています。
システム開発やSAPなどのERPパッケージの導入プロジェクトに参加予定のプログラマーやシステムエンジニアの方々に、このコースで「会計知識」を身に付けて頂き、プロジェクト参加者間での勘違いやコミュニケーション不足を解消し、思い描いた「ゴール」を達成していただきたいと思います。
【本コースで学べること】
基本編:会計用語の意味、会計原則、会計基準・関係法律との関係
初級編:財務諸表の作り方、前受・前払、消費税、源泉徴収税などの仕訳方法
中級編:固定遺産、償却資産税、税効果会計、外貨取引、在庫評価方法、損益分岐点売上高、配賦など
上級編:自動仕訳、実際原価計算、製造原価、標準原価、財務分析指標、J-SOX対応
コンピュータの利用を前提とした会計の知識が身に付く講座となっています。しかも、世界中で利用されているSAP社の最新バージョンのS/4HANAの考え方や使い方も一緒に身につけることが出来ます。
Section 1 :基本編
・財務会計と管理会計の違い
・SAPの財務会計と管理会計の例
・商業簿記と工業簿記の違い
・三分法、分記法、売上原価対立法の違い
・三分法、分記法、売上原価対立法によるP/Lの例
・会社を取り巻く会計に関する主な法律
・会計基準について
・国際会計基準と日本会計基準の違い
・会社法は商法から分離して出来た法律
・金融商品取引法は、旧証券取引法のこと
・連結会計とは
・企業会計原則とは
・企業会計原則:損益計算書原則
・企業会計原則:損益計算書原則の主な3つ
・現金主義と発生主義について
Section 2:初級編
・残高試算表の構造
・貸借対照表(B/S)の構造
・損益計算書(P/L)1~6の構造
・キャッシュフロー計算書の作成方法
・直接法によるキャッシュフロー計算書の例
・キャッシュフロー計算書の構造
・間接法によるキャッシュフロー計算書の作成方法
・間接法によるキャッシュフロー計算書の例
・株主資本等変動計算書の構造
・株主資本等変動計算書作成の例題
・株主資本等変動計算書の例
・前受金、前払金、未収入金、未払金について
・手形について (受取手形)
・手形について(割引手形)
・手形について(支払手形)
・諸口勘定科目について
・前払費用と未払費用について
・消費税について
・源泉徴収税について
Section 3:中級編
・固定資産とは
・固定資産の管理プロセスと仕訳
・固定資産の減価償却について
・償却資産税について
・具体的な償却資産の例
・償却資産税申告書の例
・税効果会計とは
・外貨取引について
・棚卸資産の在庫評価方法
・損益分岐点売上高
・もう一つの損益計算書(変動損益計算書)
・配賦について
Section 4:上級編
・自動仕訳について
・毎月の実際原価計算の流れ
・実際原価計算の手順
・製造原価の費目について
・標準原価の作り方と改定時期
・標準原価の設定と分析・見直しについて
・財務分析指標について
・金融商品取引法:J-SOX対応
ご興味が湧いた方や、講座扱う内容について見てみたいという方は、
下のカリキュラムやプレビュー動画もご覧ください。
実際にコースでお会いできることを楽しみにしています。